金属・貴金属バンドに関する知識

金属の材質、種類

ステンレス・スチール(SS)

鉄を主としたクローム、ニッケルの合金です。特徴としては、耐蝕・耐酸性に富んでいてサビにくく、美しい光沢があります。しかし、「サビにくい網」といわれるSSも、一定の悪条件の下ではサビが生じることがあります。つまり、ゴミ、汗、塩分、水分等の汚れが付着し、それがとれない場合、ニッケル、クローム、鉄の複合酸化物である酸化被膜が破壊されてサビやすくなります。バンドについて言えば、コマとコマの間の手入れが悪いと時々この現象が生じることがあります。

洋白(NS)

白色の地金で主体を銅とする、銅、ニッケル、亜鉛の合金です。特徴としては、加工しやすく、メッキを必要とします。バンドでは、主にメッキ物バンド、金張りの台金に使用します。

真鍮(BS)

銅と亜鉛の合金です。製品にした場合、そのままでは空気中の酸におかされて表面がくもってしまいますし、黄色ではあるが金色でないため、どうしてもメッキが必要です。バンドでは主にリングバンドに使用し、金メッキやロジュームメッキで仕上げます。(主な商品:ヤングブレス、ゴールダー)

銅合金

真鍮ももちろん銅合金ですが、メッキ代が非常に高くつくので、メッキなしですむように研究開発されたのが、C・G(カクタスゴールド)、D・G(デラックスゴールド)と称する銅合金です。金と同じ色でしかも酸化しにくい金属で、さらに酸化を防ぐために樹脂系統の透明塗料で表面処理をします。(主な商品:エバータイプ、S字タイプ)

すべての金属中で、最も白く美しい金属で、熱、電気の伝導性はあらゆる金属中で一番です。また、常温では空気中で絶対に酸化しませんが、表面が黒くなっているのは時計の空気中にある硫化水素のため硫化銀が出て来るからです。

黄金色の不滅な光沢があり、価値ある金属として、歴史的に古くから評価されています。また、酸化しにくく、展性・延性ともに優れています。
通常、金は純金(24K)のままでは柔らか過ぎるので、銅、銀、ニッケルなどの合金として用いられます。金合金の品位は、一般的にカラット(略号K)で表します。カラットとは金合金の重量中に含まれる純金の割合を示す品位のことです。純金というのは24K、(24/24)つまり100%の金のことで、18Kは(18/24)金75%、他25%ということです。この場合、重量比ですので、18Kは100gのうち金の重量が75g、他の金属が25gということです。純金(24K)は黄金色ですが、金合金は他の金属のまぜ具合により、やや赤みがかったり(銅が多い)白みがかったり(銀が多い)します。そこで、バンドも機種や好みの色によって種々に配合率を変えます。
14KWGや18KWGというホワイトゴールドは、純金に銀、ニッケル、亜鉛、パラジュウムなどを加えて合金したもので、18Kが金色なのに対して銀色となります。

金張り

金以外では、最も金に近い品位を持ち、読んで字のごとく、金を張ってあるので、18Kと同じ程度の優れた特性や美しい色調が得られるため広く使用されています。
金を張るとは、洋白、SS、ニッケル、銀等の台金の上に金を張り、高熱の灯中でロウ付けしたものを、さらに圧延します。極薄く張られた金が摩擦によってはげた場合、他の合金と同じように台金の金属が酸化して汚くなることもあります。

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メッキの種類

メッキとは、表面美化、耐蝕性、表面強度などを付加する目的として、被メッキ物の表面に(貴)金属の被膜を付ける事です。またメッキの厚さは、ミクロンで表示されます。1ミクロンは1/1000ミリで、3ミクロン、5ミクロンなどと、被膜の厚味により表示されます。

金メッキ(GOLD PLATING)

金(18K他)の色調を出すためのメッキです。金メッキの表面は色も美しく、硬さも純金より硬いので、一見耐久性があるように思えますが、単に金の原子状微粒子が水素ガスと共に表面に付着しているだけなので、粒子間は粘着性が乏しく、摩擦すると表面がはがれることがあります。

ホワイトゴールドメッキ

真鍮等を素材とした地金にニッケルをほどこし、その上にホワイトゴールドのメッキをし、最後に仕上げとしてロジウムメッキをしたものです。メッキの中でも重層メッキであり、その性質は耐摩耗性、耐蝕性に富み、美しい銀色の色調が出ます。」

パラジウムメッキ

地金にニッケルメッキをほどこし、その上にパラジウムメッキをしたものです。性質は耐蝕性に富み、硬さは、プラチナと同じ程度のため、耐摩耗性も大変優れています。

クロームメッキ

地金にニッケルメッキをほどこし、その上にクロームメッキをしたものです。クロームは、やや色調が黒味がかり、特に耐摩耗性に優れています。

スーパーゴールド(IP+GP)

真空中で窒化チタン(TiN)と炭化チタン(TiC)をイオンプレートし、さらに金メッキをほどこしたものです。被膜硬度が高く、金メッキのみのものより耐蝕性、耐磨耗性に優れています。その他、黒クロームによるカラーメッキもあります。

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お手入れ方法

  1. 時計に水がかからないように時計をラップなどで包みます。
  2. 軽く湿らせた歯ブラシでやさしくブラッシングして下さい。(中性洗剤で洗うとよりキレイになります。)軽く湿らせた歯ブラシでやさしくブラッシングして下さい。(中性洗剤で洗うとよりキレイになります。)
  3. 固く絞った布で水分を十分に拭き取ります。固く絞った布で水分を十分に拭き取ります。

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